最近のスマートフォンのカメラの性能はずいぶんと上がってきていますが、暗いシーンの撮影ではどうしてもiso感度の問題でノイズがのってしまいます。
今回はわたしが普段iPhone6sで撮影した写真のノイズを除去している方法を紹介します。
もちろん本格的な一眼レフカメラで撮影した写真でも使える小技です。
手順としてはiPhoneで暗いシーンを連写で撮影し、Photoshopで平均化させ1枚の画像にしノイズを除去するという流れ。
フィルターからノイズ除去エフェクトを適用してもいいのだが、これだとシャープさが失われるなど欠点があるのでスクリプトの平均化を使う。
①撮影
今回は暗い部屋でRGBバックライト付きのメカニカルキーボードを撮影してみる。
撮影は連写するのだが三脚(100均で売っている)を使うのが好ましい。三脚を使わない場合、手振れの影響で平均化後にトリミングが必要になる。
撮影方法は三脚でiPhoneを固定し、セルフタイマー機能を使って10枚連写する(セルフタイマーを使わず手動で連写すると手振れが発生する可能性がある)
②写真をPCに取り込みPhotoshopで平均化
Photoshopを起動しメニューから[ファイル→スクリプト→統計]を選択する。
(わたしはPhotoshopを英語化して使っているので画像だと英語になってます…スミマセン)
するとこのようなメニューがでてくるのでStack ModeがMean(平均値)になっていることを確認し、Browse…(参照…)から連写した10枚の画像を読み込みこむ。
Attempt to Automatically Align Source Images(ソース画像を自動的に配置する)にチェックをいれてOKをクリック。
するとPhotoshopが画像を次々と読み込み画像の平均結果を自動でレンダリングしてくれる。
レンダリングが終わると1枚のベクトルレイヤーとして画像が完成している。
これであとは保存するだけ。
何がどうなったのか難しい話を抜きにして簡単に説明すると、撮影時に被写体の上にランダムに発生してしまったノイズのみを平均化で取り除いたわけだ。
三脚を使用しなかった場合は長方形選択ツール等で周りの黒い部分を切ってトリミングすると良い(わたしはGIMPのほうが長方形選択ツールの使い勝手が良いのでトリミングはGIMPで行っている)
そして今回iPhone6sで撮影し、Photoshopでレタッチ(平均化)させた画像がこちら
平均化前と平均化後を比較してみる。
左が平均化前で右が平均化後。ノイズが消えているのが分かると思う。
とまぁ、今回はPhotoshopを持っている人なら知っておきたい情報だろうということでブログにまとめてみた。
誰かの役に立てば幸いだ…。